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INTERVIEW 0001

玉名地域保健医療センター
前田 圭介 先生(医師)

食べられる可能性があるのに、食事を止められている患者さんがいるということです、、、

ご施設の特徴について教えてください。


玉名郡市はだいたい11万人の都市で、高齢化率は約30%です。


日本の平均よりも、だいぶ高齢化率が高いので、高齢者医療をとても必要としています。


当院では、かかりつけ医のいる患者さんの入院治療を行っています。やはりご高齢の方が多く、いろいろな疾患を持っているので、嚥下障害を見る機会がとても多いです。



口から食べることを期待する患者さん、ご家族の為にどういった取り組みをしていますか?

玉名地域保健医療センターでは「摂食嚥下チーム」を作っていて、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士と看護師の7名が専従しています。また、リハビリで3名が加わり全部で10名います。当院は150床の3病棟あるので、この人数で充分取り組むことができます。


具体的な取り組みは、かかりつけ医から紹介された患者さんに対し、嚥下障害の治療が必要かどうかスクリーニングを行います。そして、集中的な介入が必要な人には、チームのみんなで一緒に介入します。また、高齢の方で食事に少しでも問題を抱えている人に対しては、基礎的な介入を全スタッフで取り組んでいます。


その中で、患者さんの嚥下障害の状態によって、その人にフォーカスした、もっとしっかり介入できるようにしています。患者さんを選択して集中するとともに、ベースはみんなにしっかりとした口腔ケアや食事のケアを勉強し合う二本立てで行なっています。


口腔ケアは、身体機能を落とさないことや栄養管理を十分に行うこと、食事介助が必要な人に適切な食事介助をすることなど、基本となるところです。




最後に「口から食べる」を希望する患者とそのご家族に一言


“口から食べてはいけないか”というのは客観的には判断できないことです。とりあえず禁食にされている方は、適切に評価をしたり、日々のケアの努力をしていくことで、少なからず口から食べれるようになったりします。


その割合はなかなか統計を取れませんが、いま食事を止められている方が、正確に判断されず、客観的に判断されてることにフォーカスをおきたいです。


食べられる可能性があるのに、食事を止められている患者さんがいるということです。そういう方を少しでも、お楽しみ程度でも、食べられるようにしてあげたいです。「食べるな」という言葉はとても責任がある言葉なのに、つい医療者は言ってしまうのです。


食べていたほうが口の中もきれいだし、幸せを感じます。一部にはとても重篤な嚥下障害がある人もいますが、そうではない人に一人でも可能性を指導したり、介入したいと思います。


インタビュアー:本吉 未来

施設名
一般社団法人玉名郡市医師会立 玉名地域保健医療センター
住所
玉名市玉名2172
TEL
0968-72-5111
URL
対応項目
外来
診療時間
月曜日(午後), 火曜日(午後), 水曜日(午後), 木曜日(午後), 金曜日(午後)
その他
予約受付:医療連携室 月〜金 午後1:00〜

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